2015年3月27日(金)
沖縄・座間味村 地上戦から70年
「集団自決」遺族ら「平和之塔」に献花
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アジア・太平洋戦争の末期、沖縄県の慶良間(けらま)諸島に米軍が上陸して沖縄で地上戦が始まった1945年3月26日から70年を迎えた同日、最初の米軍上陸の地となった座間味(ざまみ)村で村主催の「慰霊祭」が営まれました。
70年前の3月23日、米軍は慶良間諸島に激しい砲撃を行い、26日に座間味村の島々、27日に渡嘉敷(とかしき)村の島々に上陸しました。多くの住民が犠牲となり、日本軍が強制し、家族が殺し合う「集団自決(強制集団死)」も起きました。
遺族代表としてあいさつした平田文雄さん(85)は「70年前の今日この地において苛烈なる戦闘が行われ、多くの村民、私たちの親兄弟、親族も残念ながらこの地で命を絶たれる運命となりました。私たち残された遺族もこの地の歴史を子や孫に伝え、歴史が風化しないように努め、次の平和へつなげていきたい」と述べました。
中学生3人が「受け継がれた命を大切にし、この美しい島々で起きた戦争の悲劇を次の世代に語り継ぎ、平和で住みよい村づくりを目指します」と平和宣言しました。参列した遺族らは「平和之塔」に献花・焼香しました。
翁長雄志(おなが・たけし)知事が「私たち県民が沖縄戦で身をもって学んだ多くの教訓を胸に刻みつつ平和を愛する沖縄の心を発信し続けていかなければなりません」と電報を寄せました。