2015年3月26日(木)
「戦争立法」が重大争点に 共産党躍進で安倍政権に痛打を
10道県知事選きょう告示 いっせい地方選本番へ
26日の10道県知事選告示でスタートを切るいっせい地方選で、安倍自公政権が進める「戦争立法」が重大争点になっています。米国が起こすあらゆる戦争に自衛隊が参戦・支援する「戦争立法」の骨格を決めた自公両党は、その危険な中身を語らず地方選前半戦の投票(4月12日)後に法案化作業に入り、大型連休明けの5月にも国会に提出し、力ずくで押し通す構えです。「本当に安倍政権は怖い」「共産党に頑張ってもらわないと困る」―安倍暴走政治への審判で「戦争立法ストップ」を訴える日本共産党候補、党支部・後援会の宣伝・対話で期待の声が相次いでいます。
「戦争反対」。静岡市葵区の党女性後援会は、刺しゅうを施した鮮やかなタペストリーを掲げ宣伝。戦争を体験した高齢者や子育て世代から「安倍首相は戦争をやりたがっているのか」「女性や子どもたちが真っ先に犠牲になる。戦争は絶対にいけない」との声が次々と寄せられました。
川崎市麻生区での電話による対話。これまでは他党支持だったという高齢女性は「安倍さんの政治は怖い。どんなことがあっても憲法9条を守らねば。共産党を応援します」と語りました。
みつなが敦彦京都府議候補が連日、「日本共産党は安倍内閣の『戦争立法』を許さないたたかいの先頭に立っています」と訴えている京都市左京区。党支部主催の小規模な演説会では、地元在住の画家が初めて応援弁士に立ち、「安倍内閣による『戦争する国』づくりが行われているのに、自民党のビラにも、民主党のビラにも、いっさい書かれていません。『戦争立法』をやめさせるために日本共産党に期待している」と表明しました。
「戦争立法」を今国会で成立させることに世論は「賛成」34%、「反対」52%(「毎日」16日付)と、「戦争立法」ストップの声が国民多数。有権者の不安が高まるなかで「戦争立法」を推進している公明党幹部は「『戦争する国になる』という党があるが、とんでもない。共産党は不安ばかり振りまいている」(22日の京都市内での決起集会)と危機感をあらわにしました。
野党のなかでも、維新の党は「集団的自衛権の検討を含む『自衛権』行使の範囲の適正化と法整備」を基本政策に盛り込むなど、もともと推進の立場。民主党は、集団的自衛権行使そのものには反対せず、足場が定まりません。
日本共産党の志位和夫委員長が各地の演説会で「いっせい地方選挙で日本共産党を躍進させ、『戦争立法』の策動に痛打を与えましょう」と訴えて、大きな拍手が起きています。