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2015年3月25日(水)

辺野古 防衛局の掘削続行に怒り

知事の指示無視「政府に負けない」

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(写真)船から「基地をつくるな」と抗議する人たち=24日、沖縄県名護市

 沖縄県の翁長雄志(おながたけし)知事が名護市辺野古への米軍新基地建設に向けた全ての工事を停止するよう指示してから一夜明けた24日、沖縄防衛局は辺野古の海上で海底ボーリング(掘削)調査を続行しました。知事の指示を無視して続けられる暴挙に新基地建設に反対する市民らは怒りの声をあげました。

 ボーリング調査のための台船の上には作業員が数名のぼり、棒状の調査機材が海中に伸ばされていました。海上では、抗議船とカヌーから「基地をつくるな」「海を守れ」の唱和が響きました。

 新基地建設反対の座り込みが続けられている米海兵隊基地キャンプ・シュワブのゲート前では、市民らが「政府は知事の指示を聞け」「工事をやめろ」と作業続行に怒りをぶつけました。

 妻と娘と3人の孫を連れて那覇市から来た男性(71)は「おとなげないことばかりしている」と政府や防衛局の対応に憤りました。海を見てほほ笑む9歳の孫を前に、野波さんは、「知事の指示は心強かった。勇気をもらった。政府が言うことを聞かないのなら、基地ゼロの島にするだけ。オール沖縄ならそれができるよ」と孫の手を握りました。

 ゲート前に通い続ける男性(61)は「知事の指示をゲート前では心待ちにしていた。県民も絶対に引かない気持ちで、知事を全力で支えないといけない」と話し、「作業を強行するのなら、こちらもさらに強く大きい行動をしていく」と政府に負けない意思を示しました。

防衛局が不服審査請求

 沖縄県の翁長雄志知事が名護市辺野古の米軍新基地作業を停止するよう求め、従わない場合は岩礁破砕許可を取り消すことがあるとした指示(23日付)に対して、防衛省沖縄防衛局は24日、林芳正農水相に行政不服審査法に基づく審査請求書と執行停止申立書を提出しました。

 中谷元・防衛相は同日午後の参院外交防衛委員会で「(翁長知事の)指示自体が無効なものであることを明らかにするため」だと述べました。辺野古新基地ノーの「オール沖縄」の声に追い詰められた安倍政権が、強権をむき出しにして反撃に出たものですが、県民の側のさらなる抵抗を引き起こさざるをえない暴挙です。


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