2015年3月23日(月)
大阪市解体でいいの?
住民投票考えよう 市民が大集会
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大阪市をなくす「都」構想と5月17日の住民投票について考えようと21日、同市の中央公会堂で市民大集会が開かれました。「大阪市分割解体を考える市民の会」が主催しました。
同会の世話役を務める会社社長の中野雅司さんが、「都」構想について十分な情報が提示されていない中で、今回の住民投票で是非が問われる「特別区設置協定書」について「少しでも市民の立場から理解を深めて投票に行ってもらうことが重要だ」とあいさつ。
会場では、維新の会が難色を示して発行が見送りになった特別区設置協議会の広報紙「協議会だより」の再現版が配布されました。
集会では、予定していた講演を見送った藤井聡京都大学大学院教授からの「特定の公的政治勢力(=維新の党)からの圧力が原因」とのメッセージが紹介され、中野氏が「冷静な意見交換や発表の機会が失われる恐れがある状況そのものが問題だ」と強調しました。
ジャーナリストの吉富有治さんが講演し、大阪市が五つの特別区に分割されたら「悪くなることの方が多い」と指摘。東京の特別区にも問題があるが、大阪では住民から遠い巨大な一部事務組合までつくられ「余計にやっかいだ」と話しました。
司会も務めた笑福亭竹林さんが、落語で聴衆を沸かせました。