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2015年3月15日(日)

ウォール街金融機関ボーナス 最賃労働者年収の2倍

合計額で15ドルへ引き上げ可能

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 【ワシントン=島田峰隆】ニューヨークのウォール街にある金融機関で働く人々が2014年に受け取ったボーナスの合計額が、連邦政府が定める最低賃金(時給7・25ドル=約880円)で働く労働者の年収合計額の2倍に上ったことがわかりました。米国のシンクタンク「政策研究所」(IPS)が11日に発表した報告書で明らかにしました。

 それによると昨年、最低賃金で働くフルタイム労働者約100万人の年収は合計で約140億ドル、金融機関で働く約16万8000人のボーナスは合計285億ドルでした。

 米国では現在、最低賃金を時給15ドルに引き上げるよう求める運動が広がっています。報告書は、金融機関で働く人々のボーナス合計額は、レストランやバーで働く約290万人、医療や介護の労働者約150万人などの最賃を15ドルに引き上げるのに十分な額だと試算しています。

 報告書は08年の世界金融危機から学んだ教訓として、「ウォール街のボーナス文化は経済全体を危険に陥れる高リスク行為の誘因になる」と指摘。大手金融機関に対する監督強化などを定めた10年7月成立の金融規制改革法の厳格な実施を求めました。


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