「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2015年3月13日(金)

臨時増で「教育に穴」

堀内氏、正規任用促進求める

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

写真

(写真)質問する堀内照文議員=10日、衆院予算委

 日本共産党の堀内照文衆院議員は10日の衆院予算委員会分科会で、臨時教員なくしては回らない学校の実態を示し、正規任用促進と処遇改善を政府に求めました。

 教員定数に占める正規教員は小中学校で93%。特別支援学校では正規6万4000人に対し臨時的任用・期限付き採用が1万4000人近くにのぼります。堀内氏は、正規教員を充てるべき定数を臨時任用で充足しているため、産休病休の代替を配置できずに授業や定期試験を行えず、「教育に穴があく」事態が生じていると指摘しました。

 全日本教職員組合の調査は、山口県で1カ月以上の代替未配置が高校で7件、特別支援学校で5件、小中学校9件、広島県で2週間以上未配置が小中で55件、最大90日と報告しています。堀内氏はこれらを示し、子どもの学習権を脅かす事態だと指摘しました。文部科学省の中岡司官房審議官は「正規教員への配置改善が進むよう、各県への助言を行う」と答えました。

 臨時的任用は地方公務員法で最長1年です。再任用にあたり空白期間を置くことを直接求めた規定は関係法令にはありません。しかし実際には、空白期間を設け再任用を繰り返しています。堀内氏は臨時教員はこの空白期間によって社会保険や諸手当、有給休暇などの不利益を受けているとして、空白期間の解消を求めました。

 高市早苗総務大臣は「恒久的な業務について臨時的任用を行うことは不適切」「(空白期間については)個別に相談があれば適切な運用がなされるよう助言する」と答えました。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって