2015年3月4日(水)
米軍による逮捕不当
沖縄県内の教員・学生ら声明
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沖縄県内の大学教員や学生らが参加する「合意してないプロジェクト」は3日、名護市辺野古の新基地建設に反対する米軍キャンプ・シュワブ前での抗議行動に対して、米軍と県警が行った市民の不当逮捕や暴力的妨害行為への抗議声明を発表しました。
声明は、2月22日、シュワブ・ゲート前で市民2人が米軍と県警よって不当に逮捕・拘束されたことについて、「これらの蛮行に法的根拠はない。限りない不法と不正義、むき出しの暴力があるばかりである。法の精神への明らかな侵害であり、日本国憲法が定める基本的人権への無法な蹂躙(じゅうりん)である」とのべ、辺野古や東村高江の非暴力の基地反対運動に対する全ての暴力的介入を強く批判しています。
同プロジェクトは、V字形滑走路の新基地建設計画現行案が地元の意思を無視して日米合意された際、沖縄の声を反映させようと始まったネットワークで、100人ほどが参加しています。
県庁で会見した琉球大学の阿部小涼教授らは、翁長雄志県知事がサンゴ礁破壊の現況調査へ着手したことに対し、「この期におよんで」などと、どう喝した菅義偉官房長官の発言に言及。「沖縄の民意がこれだけはっきり新基地ノーを示し、法の正義を求めている中で『この期におよんで』というべきは私たちの方。新基地阻止へ動いている県政を支えることが私たちの求める法の正義の実現への道だと考える」と語りました。