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2015年3月1日(日)

きょうの潮流

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 太平洋に浮かぶ真珠の首飾り。かつて、『宝島』の作者スティーブンソンがそう呼んだマーシャル諸島。サンゴ礁の美しい島々は先の戦争で激戦地となり、戦後は核の恐怖にさらされました▼1946年から58年の間にアメリカはこの地で67回もの核実験を行いました。島々は汚染され、いまも多くの島民が被ばくの後遺症に苦しみ、ふるさとにも戻れません。61年前の3月1日、ビキニ環礁で爆発した水爆によって「死の灰」を浴びたロンゲラップ島も、その一つです▼「それは私たちの伝統的な暮らし、文化、環境、そして人体の破壊の始まりだった」。今年の「3・1ビキニデー」の集まりで、同島を代表して来日したピーター・アンジャインさんは、そう口にしました▼日本でも第五福竜丸をはじめ、たくさんの漁船が被ばく。大規模な被災は日米の政治決着で隠されてきましたが、最近になって市民運動や日本共産党の要請によって新たな記録や資料が公開されました▼それによると、被害を受けた日本漁船の総数は1423隻にも及んでいました。被災の全容解明とともに被害者の救済が急がれます▼今年は広島・長崎の被爆から70年。4月には核不拡散条約(NPT)再検討会議がニューヨークの国連本部で開かれます。核兵器のない世界をめざして、署名の一筆一筆に託された人びとの思いを届け、核兵器廃絶への扉を開こう。国内外から集ったビキニデー行動もその熱意にあふれます。核に苦しめられてきた人類の願いを実現する年に。


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