2015年2月28日(土)
バイト「生活費に」増加
大学生協連 学生の実態調査
全国大学生活協同組合連合会(大学生協連)は27日、「第50回学生生活実態調査」(2014年)の結果を発表しました。
自宅外のアパートなどから通学する大学生(下宿生)の1カ月あたりの仕送り額は、前年比2140円減の7万140円。1996年比で3万2100円の減額となりました。
下宿生の収入に占める「仕送り」の割合(57・4%)が過去最低となる一方、「アルバイト」(20・9%)は過去最高となりました。
アルバイトをしている学生(69・1%)のうち、アルバイト収入の用途(複数回答)は、「生活費の維持」「生活費のゆとり」の合計が前年の40%から44・4%に増え、「旅行・レジャー」(23・4%)、サークル費用(19%)などを大きく上回りました。収入面の対策としてアルバイトを増やした学生も、前年の42%から45%に増えました。
下宿生の支出は、家賃などの住居費が月5万2630円、食費は月2万4480円(1日約816円)でした。
授業時間を含む1日の勉強時間は、310・6分(約5時間10分)となり、前年(305・8分)を上回りました。
大学生協連の中村洋平学生委員長は同日の記者会見で、「アルバイトや勉強時間を増やす一方で、友達付き合いなどの時間を減らす学生が多い」と語りました。
同調査は、2014年10月から11月にかけて実施し、9223人の回答をまとめたものです。(数値はいずれも平均値)