2015年2月26日(木)
“「慰安婦」強制はない”
自民・稲田政調会長が暴言
自民党の稲田朋美政調会長は25日のBS番組で、安倍晋三首相が目指している「戦後70年新談話」をめぐり、「(村山談話にある『植民地支配と侵略』など)個々のどのキーワードが入っているかどうかは、総理自身もいっているように、私はそういうことではないと思う」と述べました。
また日本軍「慰安婦」問題について謝罪した「河野談話」について稲田氏は、「強制性はなかった。(韓国側と)すりあわせた形での政治的決着として談話ができたことは確定、検証された」と述べ、「性奴隷」として強制された実態を否定しました。
稲田氏は24日にも都内で、「マスコミや野党の一部は(村山談話の)ある言葉を入れろとか、いろいろいっているが、総理の談話だから総理に任せるべきだ」と述べました。
さらに日本の戦前の戦争指導者の責任が断罪された「東京裁判」について、「サンフランシスコ条約11条は、(東京裁判判決の)主文は受け入れているが、(判決)理由中の判断に拘束されるいわれはない」と述べました。「東京裁判で思考停止になるのではなく、戦争を総括し反省する」とも述べました。全面的な歴史偽造を推進する宣言です。
稲田氏は11日、広島県呉市で「日本会議」が建国記念の日に開いた式典でも、「いわれなき非難に対して断固として日本の立場を示すことも、『東京裁判』史観からの脱却につながる」などと述べていました。