2015年2月24日(火)
消費抑制・逆進性明らか
宮本議員 10%への増税中止を
衆院予算委
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日本共産党の宮本岳志議員は23日の衆院予算委員会で、所得の低い人ほど負担率が重くなる(逆進性)消費税の増税は消費抑制と格差を広げるだけと指摘し、2017年からの税率10%への引き上げ中止を求めました。
消費税の逆進性を示す数値として宮本氏が取り上げたのは、財務省が推計した「税の負担率」(グラフ)。収入階級別に、1カ月あたりの税負担額を実収入で割った数字で、消費税率を10%にした場合の負担率は、最も収入の低い「第1分位」で5・9%、最も高収入の「第10分位」では3・8%と収入が低いほど負担率は増えます。
宮本氏は、内閣府の「日本経済2014―2015」(ミニ経済白書)が「消費税率引き上げが特に低所得層のマインドに影響を与え、消費の抑制傾向を高めている可能性がある」「将来にわたって個人消費を抑制する効果を持つ」と指摘していることも示し、消費税再増税は「考え直すべきだ」と主張しました。
安倍晋三首相は、消費税の逆進性は認めるとしながら、「消費税は社会保障の安定財源になる」などとして再増税に固執する考えを改めて表明しました。