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2015年2月19日(木)

自衛隊の準広報紙「朝雲」が苦言

邦人救出議論「現実味に欠ける」

12日付コラム

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 自衛隊の準広報紙「朝雲」のコラム「朝雲寸言」(12日付)が、過激組織ISによる日本人殺害事件をきっかけに「自衛隊が人質を救出できるようにすべき」との議論が国会で交わされていることに対し、「現実味に欠けている」と苦言を呈しました。

 同コラムは、米軍ですら人質の救出に失敗した事例を挙げ、人質救出作戦は「極めて困難な作戦だ」と指摘。国会で交わされている論戦について「陸上自衛隊の能力を強化し、現行法を改正すれば、人質救出作戦は可能であるかのような内容だ。国民に誤解を与える無責任な質問と言っていい」と断じています。

 海外での邦人救出については、菅義偉官房長官が1日の記者会見で「検討していく」と述べたのをはじめ、安倍晋三首相も「対応できるようにすることは政府にとって当然の責務であり、法整備を行っていく」(17日の参院本会議)とたびたび意欲を示しています。

 「朝雲寸言」は、これまで国会で審議されてきた「邦人救出」は「海外で発生した災害や紛争の際に、現地政府の合意を得たうえで、在外邦人を自衛隊が駆け付けて避難させるという内容だ」と指摘。政府に対し、「二つの救出の違いを説明し、海外における邦人保護には自ずと限界があることを伝えなければならない」と求めています。


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