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2015年2月18日(水)

きょうの潮流

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 「最近も若い人が収入が少ないと、職場を辞めていった」。身近にいる介護職員が嘆いていました。介護福祉士の資格を持つ本人もいまの仕事を続けるか、いつも悩んでいるといいます▼低賃金、重労働の劣悪な環境が指摘される介護職。現場はつねに人手が足りず、残された職員は肉体的にも精神的にもしんどい日々を送っています。やりがいがあると、志をもって職についた多くの人が何年もたたずに離れていきます▼人手不足のしわ寄せは利用者に。目が行き届かず、けがをする事故が増えたり、週3回の入浴が2回に減らされたり。新規の入居者は受け入れない、ショートステイをやめた、という例も。安全や安心が脅かされているのです▼そのうえ安倍政権は過去最大規模となる介護報酬の引き下げを打ち出し、事業からの撤退や閉鎖に拍車をかけています。東京の北区では進んでいた特別養護老人ホームの建設計画が、突然中止になりました▼介護危機を特集した「赤旗」日曜版(2月8日号)。義母が介護施設で世話になったという漫才師の島田洋七さんが語っています。「若い人でも介護の仕事を一生懸命やれば、ずっと安定して生活できるようにしないといかん」▼福祉の予算を削りながら、空前のもうけをあげる大企業には2年間で1・6兆円も減税する。大企業にばらまくカネがあるならば、社会保障にこそ使うべきだ―。国会で共産党の志位委員長は転換を迫りました。いま政治がやるべきは、いのちの格差を改めることです。


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