2015年2月13日(金)
「戦後以来の大改革」の名で大暴走宣言
施政方針演説 志位委員長が会見
日本共産党の志位和夫委員長は12日の記者会見で、安倍晋三首相の施政方針演説の感想を問われ、「『戦後以来の大改革』という名で、雇用、社会保障、農業など国民の暮らしを守るルールを根こそぎ壊す。憲法の問題では、解釈改憲と明文改憲の両面で憲法9条を壊していく。大暴走宣言がされた。正面から対決し、国民的対案をしっかり示して論戦をしていきたい」と語りました。
志位氏はこのなかで、首相が演説で「格差」という言葉にふれなかったことについて所感を問われ、「『アベノミクス』の考え方は“大企業がもうかれば、そのうち庶民にまわってくる”というトリクルダウンです。これは、完全に破綻しています。『アベノミクス』がもたらしたものは、景気悪化と格差の拡大だけだという事実が示しているから、語る言葉がないのでしょう」と述べました。
安全保障・外交で志位氏は、今国会の最大の争点となる集団的自衛権行使容認の「閣議決定」の法制化、国民の懸念と批判が広がっている「戦後70年談話」、沖縄県民から「ノー」を突きつけられた辺野古新基地建設をあげ、「いろいろ暴走がちりばめられていますが、(国民の)批判に対する説明が何もない」と厳しく批判しました。
その上で、「その極めつけが憲法の問題です。『戦後以来の大改革』のなかで、これが(首相の)一番いいたいことだと思います。一体どういう立場で、何をやるのか、何の説明もない。説明抜きの暴走が(施政方針演説の)全体の特徴だと思います」と語りました。