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2015年2月12日(木)

きょうの潮流

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 もし憲法9条がなくなったら―。そんな設定で日本の近未来を描いた漫画が話題を呼んでいます。雑誌『ビッグコミック』で連載している「隊務(タイム)スリップ」です▼アメリカに追随して恨まれ、東京が核テロに。軍が台頭し、街に失業者があふれ、徴兵制が復活されていく。ギャグで包んでいますが、作者の新田たつおさんは「9条は絶対に必要との思いを込めた。関心のない若い人に読んでほしい」(東京新聞)と語っています▼「特定内緒話保護法」「武器輸出三倍速」「集団的袋叩(たた)き権」…。痛烈な風刺が利いた漫画は、いまの日本に漂う危険な空気を映し出し、警鐘を鳴らします。いつか来た道を再びたどらないように、と▼「イスラム国」による日本人殺害事件を機に、一部メディアが憲法や9条を攻撃しています。「命の危険にさらされた日本人を救えないような憲法なんて、もういらない」(産経新聞)という、信じられないものまで▼テロには屈しないと、勇ましいばかりの安倍政権も「海外で戦争する国」づくりをさらに推し進めようとしています。危ない地でも9条が日本人を守ってきた、テロと報復戦争が犠牲者をひろげてきた、そうした事実さえ見ないでひた走ろうという動きです▼共産党の志位委員長は全国遊説の皮切りで呼びかけました。「憲法9条擁護、改憲阻止のゆるぎない国民的多数派をつくり、戦争への道を必ず阻止しよう」。戦後70年、日本に平和をもたらしてきた9条をめぐる攻防。負けるわけにはいきません。


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