2015年2月12日(木)
愛知 トヨタ総行動 本社前で
内部留保 社会に還元を
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「トヨタは内部留保を活用して賃上げをおこなえ」「中小企業下請けの単価を改善せよ」―。愛知県豊田市のトヨタ本社前に、1000人のコールが響きます。トヨタ自動車に大企業の社会的責任を果たすよう求める「第36回トヨタ総行動」が11日、愛知県内でおこなわれました。
愛知県労働組合総連合(愛労連)などでつくる実行委員会の主催。早朝から県内各地で宣伝し、豊田市内で決起集会を開き、本社までデモ行進しました。
トヨタは2年連続で2兆円超も利益を上げ、内部留保を積み増しています。再雇用で働く男性(61)は「家族との生活を犠牲にして働いている労働者に、もっと賃金を支払ってもいいはずだ」と怒り、コールしました。
3人が決意を表明。下請け会社で働いていた夫の過労死認定を求める安城市の三輪香織さんは「1カ月前の残業は100時間を超えたのに、サービス残業分は残業時間と認めようとしない」と語り、裁判への支援を求めます。岡崎民商の林浅吉会長は、下請け業者の窮状を告発。「内部留保を還元させ、応分の税負担で社会貢献をせよと突きつけよう」と呼びかけました。東京公害患者と家族の会の増田重美事務局長は、大気汚染公害で苦しむ患者に企業の責任を取らせるために奮闘したい、とのべました。
愛労連の榑松佐一議長が主催者あいさつ。全労連の小田川義和議長が激励あいさつをしました。