2015年2月11日(水)
「慰安婦」問題 NHK会長辞任せよ
3団体が経営委に申し入れ
NHKの籾井(もみい)勝人会長が5日の定例会見で、「従軍慰安婦」問題を番組で取り上げるかについて「正式に政府のスタンスが見えない。慎重に考えなければいけない」と述べたことを受け、日本ジャーナリスト会議と放送を語る会、NHKを監視・激励する視聴者コミュニティは10日、NHKの会長と理事、経営委員会に対し、会長の即刻辞任・罷免を求める申し入れ文書を提出しました。
文書は、今回の籾井氏の発言は事実上、番組は政府の方針に従って作ることを表明したことにほかならず、放送の自主・自立の放棄宣言だと指摘。NHKのトップとして失格だと指摘しています。
また視聴者コミュニティは、(1)NHKの内部文書で、「従軍慰安婦」問題では「強いられた」「性奴隷」という用語は使わないと記しているのは、安倍首相の見解を考慮しているか、用語採否の判断の根拠は何か(2)5日の会見の模様はNHKのホームページに掲載されているが、「従軍慰安婦」問題をめぐるやりとりが掲載されていないのはなぜか―との質問を提出、回答を求めています。