2015年2月11日(水)
サンゴ破壊しないで
辺野古沖 2600人超の賛同えて要請
アンカー中断を県民有志が県に
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沖縄防衛局が名護市辺野古への新基地建設に向け、工事水域への立ち入りを禁じるための浮具(フロート)を固定する巨大なコンクリート製アンカー(いかり)を大浦湾に投入している問題で、県民有志が10日、県内外から2662人の賛同を集めて、サンゴを破壊するアンカーの設置をやめさせるよう県に要請しました。
インターネットで緊急要請への賛同を呼びかけた元名護市議の宮城康博さん(55)らが県土木建築部海岸防災課を訪れ、賛同に名を連ねた県内611人、県外2051人の名簿と要請文を提出。県の許可も取っていないアンカー設置を中断させた上で、許可手続きを申請させるための勧告を防衛局に行うよう求めました。
県は、水産資源保護の観点から海底を改変するような岩礁破砕行為に対し、知事の許可を得るよう義務を課していますが、防衛局は県の許可は不要と主張。1月27日以降、最大45トンのトンブロックと呼ばれるアンカー投入を強行し、違反を繰り返しています。
前日には、ヘリ基地反対協議会のダイビングチームが、トンブロック投入で大浦湾のサンゴの破壊されている状況を収めた水中写真を公表しました。宮城さんは「賛同は正味、わずか2日間のうちに集まったもので、多くの人が危機感を抱いている。これ以上の投入を許せば取り返しがつかなくなる。知事には権限を用いて、一刻も早く防衛局の暴挙に歯止めをかけてほしい」と訴えました。
赤崎勉課長は「知事に報告した上で早急な対応を検討していく」と応じました。