2015年2月10日(火)
子どもの貧困 声聞いて
北関東信越集会 対策の充実求める
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「子どもの貧困」対策の充実を求めて8日、前橋市内で「STOP! 子どもの貧困 北関東信越ユースミーティング」が開かれました。主催は同実行委員会・あしなが育英会。
同集会は、「子どもの貧困対策法」(2013年成立)の具体化をはかる都道府県に当事者の声を届けようというもの。これまで東海、関西、北海道、九州各地で開かれてきました。
実行委員長の岩佐奈津美さん(北里大学保健衛生専門学院4年)は「あしなが活動に参加する中で、家族や学費のために進学をあきらめた仲間に出会いました。現状をたくさんの人に伝えたい」と開会あいさつしました。
当事者の声として、県立高校に通う女子高生、私立大学に通う女子学生が発言。女子学生は「洋服もがまんし、たまったことが爆発し友達関係にきれつが入り、不登校になりました。精神的な苦しみももたらす貧困に目をむけてほしい」と訴えました。
参加者はグループ討論をふまえ、▽「子どもの貧困対策計画」の策定▽「対策室」など行政にワンストップサービスを▽数字だけでなく生の声を取り入れた実態の「見える化」▽すべての子どもに「支援情報」を届ける仕組み、などの「子どもの貧困対策計画案」をまとめました。同案を北関東信越5県に要望予定です。集会には、県内で活動するボランティア団体や群馬県・前橋市の担当者も参加しました。