「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2015年2月8日(日)

「黒い雨」被害実態聞く

広島 大平衆院議員が被爆者訪問

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

写真

(写真)被爆者(左)から被害の実態を聞く大平喜信衆院議員=7日、広島市佐伯区

 日本共産党の大平喜信衆院議員は7日、広島への原爆投下後に放射性物質を含み広域に降り注いだ「黒い雨」の被害実態を調べるため、国が援護策を行う降雨指定地域の「対象外」とされた被爆者を訪ね、被害の実態を聞きました。

 降雨指定地域をめぐり、県と広島市は実態調査を行い、域外の住民が「被爆者に匹敵する健康不良状態」だとして、約6倍に拡大するよう要請(2010年)。国は明確な根拠も示さず、放射線被害は認められないとして拒否し続けています。

 大平氏が訪れた小川泰子さん(74)=広島市佐伯区=は、爆心地西方9キロにある自宅の庭で遊んでいた当時、土砂降りに遭い白のワンピースが黒く染まりました。焦げた紙片も多く舞ったといいます。その後、井戸水を飲み、野菜も洗って食べていました。18年前、夫の葬儀のときに倒れ、慢性肝炎と診断。今も肝硬変の治療を続け、「医療費負担だけでもなくしてほしい」と訴えました。

 51歳のとき甲状腺が腫れて手術を受けた植廣松子さん(81)=同=は、妹で次女・竹子さん(当時14歳)が急性胸膜炎で命を落とし、三女・梅子さん(同52歳)も多臓器不全・肺がんで亡くなりました。3人とも「黒い雨」を浴びたといいます。植廣さんは「国は被爆者を見捨てないでほしい」と語りました。

 大平氏は「終戦・原爆投下から70年の今年こそ、被爆者の願いに応えるよう国を動かしたい」と応じました。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって