2015年2月3日(火)
トリクルダウン「期待しない」
でも大企業支援策の継続表明 安倍首相
「トリクルダウン(滴り落ちる)を期待する政策を行っているわけではない」
安倍晋三首相が破綻した経済政策の取り繕いに躍起になっています。2日の参院予算委員会では、「全体の底上げをおこなっていくのが私たちの政策だ」との答弁を繰り返しました。
トリクルダウン理論は“大企業がもうかれば、やがて国民にもおこぼれがある”というもの。経済協力開発機構(OECD)が昨年12月の報告書で警鐘を鳴らし、国際的にも批判が高まっています。このため、首相もトリクルダウン理論の破綻を認めざるを得なくなった格好です。
ところが、首相は同じ答弁で、「企業が収益を上げなければ果実は生まれてこないのも事実」と、相変わらず大企業への支援策を続けていく姿勢を表明。結局、自ら否定したトリクルダウン理論に固執し続ける支離滅裂ぶりです。(佐)