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2015年2月3日(火)

きょうの潮流

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 「芸術は爆発だ」で知られる岡本太郎さんは、子どもの純粋さを持ち続けた芸術家でした。彼の晩年の作品に「こどもの樹」があります。東京・青山にある「こどもの城」のシンボルとして制作したものです▼太い幹から八方に伸びた腕のような枝。先端についた表情豊かな顔が語りかけてきます。一人ひとりが個性を発揮し、のびのびと自由に生きてほしい。「人間はその数だけ、それぞれ、その姿のまま、誇らしくなければならない」と▼1日の日曜。携帯電話やカメラを手に大勢が名残惜しそうに「樹」を取り囲みました。1985年の開館以来、たくさんの子どもたちを迎え入れてきた「城」が閉じられた日でした▼日本で唯一の国立児童館。遊びや文化の発信地として「こどもの城」は全国の中核的な役割を担ってきました。健やかな成長にかかわる人材を育てたり、子育ての応援をしたり。「社会が子どもを育てる」という理念をひろめる拠点でもありました▼厚労省は「役割を終えた」「建物の老朽化」を閉館理由にあげます。しかし、納得できる根拠はありません。併設する青山劇場・青山円形劇場の閉館とあわせ、売却先を含めて今後のことは何も決まっていない状態です▼「なくならないで」「城を守ってほしい」。館内にあった子どもたちの手書きの訴えです。存続を求める市民有志の会とともに署名活動にとりくんできた日本共産党の宮本徹衆院議員はいいます。「役割はますます大事。みんなの力で再開をめざしていきたい」


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