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2015年1月27日(火)

韓国研究者ら諫早湾視察

有明漁民と自然保護へ連携

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(写真)漁業者(右端)から被害状況の説明を聞く韓国の参加者ら。奥左から2人目はパク教授=26日、長崎県諫早市

 深刻な不漁が続く有明海の再生に向け、国営諫早湾干拓事業(長崎県)潮受け堤防排水門の開門を求めている「『よみがえれ!有明海訴訟』を支援する全国の会」は26日、韓国の環境団体や研究者ら8人を迎え、現地を視察しました。

 韓国でも、諫早湾と同様に干拓事業による干潟消失など環境破壊が問題となっており、排水門を開門して回復が進んでいる事例もあります。今回、開門を命じた確定判決(福岡高裁、2010年12月)が守られていない日本の状況を知ろうと、韓国側が案内を求めました。

 韓国の私立関東大学校のパク・チャングン教授(54)=土木工学=らは、諫早湾と調整池を仕切る全長約7キロメートルの干拓堤防を視察し、水質の悪い調整池から海へ排水されている問題などの説明を受けた後、漁業者とも懇談。漁業者は「(栄養不足で)ノリが色落ちし、今季の売り上げも厳しい」(雲仙市)、「赤潮がひどい。主力のタイラギ(二枚貝)は20年も休漁している」(諫早市)と訴えました。

 パク教授は「事業を推進した官僚や政治家、企業への責任追及が必要。韓国でも政官財の癒着問題がある。未来には豊かな自然を残すべきだ」と強調。他にも「地元で公共事業をめぐる住民の対立があり、みなさんと解決方法を考えたい」などの発言もありました。

 視察後の交流会で互いの活動を紹介し、自然保護へ連携することを話し合いました。


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