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2015年1月26日(月)

きょうの潮流

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 写真が本人のものであってほしくない―「それだけは強く思っている」。過激組織「イスラム国」とみられる組織に殺害された湯川遥菜さんとされる写真が動画投稿サイト上で公開された後、父親の正一さんが語りました▼写真を掲げさせられた後藤健二さんの家族も、耐えられない心境を吐露しました。「私が代われるなら喜んで人質になる」「政府には『方法を問わず、解放に向けて全力投球してほしい』としか言えない」▼これまで「イスラム国」は米国人、英国人、ロシア人の人質を少なくとも6人殺害しました。その残虐さには、多くのイスラム教徒も怒りを抱いています。「イスラム教は平和を愛する。命をもてあそぶ『イスラム国』は本当のイスラム教徒ではない」。シリアの一市民の言葉です▼国土の一部を「イスラム国」に支配されているシリアやイラクでは、戦乱が一部の人々の心を荒廃させているようです。「早く戦争をやめ、早く平和なときが来ることを切に願っている」という湯川正一さんの訴えは、現地の人々も同じでしょう▼昨年4月、「イスラム国」に10カ月間拘束されていたフランス人ジャーナリストのニコラ・エナンさんが解放されました。「家族は人質本人よりも苦しむ。最悪なのは、何も分からず、何もできないことだ」とエナンさんは言います▼解放されて妻と子どもを抱きしめたエナンさんの言葉は「最高にうれしい。これ以上ない安らぎだ」。後藤さんの家族が喜びの声を上げる日も早く来てほしい。


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