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2015年1月23日(金)

防衛局監視委 辺野古新基地環境対策ずさん

会合議事録作成せず

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 沖縄県名護市辺野古の新基地建設に伴い、沖縄防衛局が「環境保全」対策のためとして外部の専門家を集めて設置した「環境監視等委員会」が、半年前の会合の議事録をいまだ作成せず、検討結果を沖縄県にも報告していないなど、ずさんな運営を行っていることが明らかになりました。

 同委員会は、沖縄県の仲井真弘多前知事が2013年12月に辺野古の埋め立て承認の際、「留意事項」として設置を求めていたもので、いわば新基地建設容認の条件でした。しかし、実際は「建設ありき」で、「環境保全」は視野の外という政府の姿勢が鮮明になりました。

 環境監視委員会は昨年4月に設置され、第1回会合を開催。6月に第2回、今年1月に第3回会合が開かれました。第1回会合では、議事内容を「できるだけ速やかに公表する」ことで合意しました。ところが第2回会合の議事録がいまだに公表されていません。

 沖縄防衛局は本紙に対して、「議事録は作成中」だと回答しました。さらに、仲井真知事が求めた「留意事項」では、「(委員会の)実施状況について、県に報告すること」としていますが、議事内容は県の担当課にまともに報告していませんでした。

「粛々」と進める政府姿勢に憤り

 日本自然保護協会主任(海洋環境学)・安部真理子さんの話 環境監視委員会は情報公開のいいかげんさだけでなく、委員の責任分担も不明確であるなど、目に余るずさんさです。また、委員会の設置は仲井真前知事の要望にもかかわらず、当時の県は議事内容が報告されなくてもとがめないばかりか、関心も持っていませんでした。一方で、辺野古の埋め立てに向けた作業は予定通り、「粛々」と進める政府の姿勢に憤りを覚えます。

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