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2015年1月21日(水)

きょうの潮流

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 元気そうな姿に安心しました。昨年末に訪ねたとき、風邪を引いていた辺野古のおばぁ、島袋文子さんです。抗議の座り込みをつづける人たちを笑顔で励ます写真が、本紙社会面(19日付)に載っていました▼1929年生まれの文子さんは15歳のときに沖縄戦を体験します。激戦地糸満で目の不自由な母と小さい弟を連れて必死に逃げ回りました。死体が浮いた池の水を飲み、避難した壕(ごう)のなかで火炎放射器に半身を焼かれ、今も後遺症が残ります▼あの光景を二度と見たくない、あんなつらい思いを子や孫にさせてなるものか。生きているかぎり、戦争につながるものに反対していく―。胸の奥からの心の叫びが、毎日の座り込みに表れています▼「沖縄の反戦おじぃ、おばぁたちの言葉には重みがある」。そう話すのは、基地問題に長く携わってきた名護平和委員会の上野郁子さんです。「戦争や基地に反対する意志はすごく固い。海を埋める警戒船を見て70年前を思い起こし、体を震わせて怒っている」▼それをあざ笑うかのように新基地建設に向けた作業を再開した安倍政権。沖縄に寄り添うといいながら何度も示した民意をふみにじり、選ばれた知事にも会わず、振興予算は減らす。意に沿わない者は敵視する横暴な振る舞いとともに、追い込まれた側の焦りも▼辺野古や東村高江できょうも響く命の合唱。上野さんは変化を肌で感じています。「地道につづけてきたことが大きく強くなった。そして私たちの後ろには大勢がついている」


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