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2015年1月18日(日)

きょうの潮流

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 哀悼の祈りと希望への思いが改めて胸に刻み込まれました。阪神・淡路大震災から20年をむかえた日、冷たい風に凍える神戸の街を歩きました▼まだ暗い早朝。中央区の東遊園地では、地震発生時にあわせて大勢の人びとが黙とう。肉親や友を失った悲しみ、無念さが竹灯籠にともる明かりに映しだされました。孫を連れた老齢の女性は「一つ一つの命がいかに大切か。それをこの子らに伝えたいと思って」▼街を一望する諏訪山公園。「あなたを決して忘れない」と、鎮魂のトランペットの音色と希望の鐘が鳴り響きました。哀悼の詩を読んだ玉川侑香さんは「震災はいろいろなものを壊したが、人のつながりがあったからがんばってこられた」▼被災地の隅々で行われた手づくりの行事。甚大な被害を受けた長田区の「メモリアルウオーク」は、あの日からの歩みを振り返りながら、参加者が悩みを交流する場に。「20年たっても街はにぎわいを取り戻せていない」▼ここは、神戸市による再開発事業が強力に推し進められ、高層の商業ビルやマンションが立ち並びます。しかし、シャッターを下ろしたままの商業施設が目立ち、ハコモノ行政は被災者を苦しめています▼震災の年に生まれ、成人になった若者たちの話を聞く機会がありました。「自分たちの手で地域の結びつきや活気をよみがえらせたい」「周りに感謝しながら、誰かを支えられるおとなになりたい」―。被災者とともに希望をもって生きられる、そんな社会をつくる一歩にと。


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