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2015年1月16日(金)

きょうの潮流

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 ふるさとに帰省した友人たちと年明けに会うと、離れて暮らす両親のことがたびたび話題になりました。親が高齢になり、それぞれ心配事が増えてきたようです▼70代の母親がいる女性は、実家が雑然としてほこりっぽいのが気になったと言います。以前はきっちりしていた母親も、腰やひざが痛くて思うように動けず、掃除や片づけが困難になってきた様子です▼実家の片づけへの関心は高く、雑誌で特集が組まれたり、多数の本が出版されたりしています。3世代が同居して大家族だったころは表立った問題にならなかったものの、離れて暮らす家族が増えるにつれ、注目されるようになりました▼戦後の物不足の時代を生きてきた親世代には、物を捨てるなんて、もったいなくてできない人が多い。一方、子ども世代は、片づいた部屋で快適に暮らしてほしいと願います。親が亡くなったあと、残された大量の物をどうするかという不安もあります▼実家の片づけ以上に心配なのが、介護が必要になったときのこと。家族だけで抱え込むのではなく、介護保険が大切な頼みの綱です。しかし政府はそんな思いに逆行し、改悪を繰り返しています▼来年度予算案では、介護を提供する事業者に支払う介護報酬の引き下げを打ち出しました。今でも厳しい介護現場の労働条件のさらなる悪化につながり、人手不足をいっそう深刻化させるものです。介護される人もする人も安心できる制度に―という切実な願いに政府は責任をもって応えるべきです。


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