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2015年1月15日(木)

きょうの潮流

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 爆笑問題の政治ネタが没になったことが問題を投げかけています。NHKの演芸番組で政治家ネタが「ダメっていうの」「自粛」と、本人たちが民放ラジオで明かしたのが発端でした▼これに対してNHKの籾井(もみい)会長は政治家をネタにするのは「品がない。やめたほうがいい」と発言しました。「自粛」という名のもとで規制し、表現の自由への制限が色濃くなっていないか。波紋が広がりました▼爆笑問題が折れて、昨日の民放ラジオで「チクルのはひきょうだった」と「反省」を表明しました。しかし、NHKで政治ネタが取り上げられなかったのは事実であり、一件落着とはしたくないのが市民の立場です▼籾井氏は就任会見で「政府が右というものを左とはいえない」と言い切りました。それからちょうど1年。暴言がそのまま制作現場に浸透し、「自粛」に至っていることを示しています。しかも今回、番組では政権批判は許さないと踏み込んだともいえます▼総選挙報道に際して、自民党はテレビ各局に出演者や街頭インタビューを制限する「要望」を出しました。そして秘密保護法の施行。現場スタッフからは「やりにくい」とのため息が聞かれます▼安倍首相は戦後70年の今年、新たな「談話」を出すと意欲満々。そのための有識者会議を設置し、キャスターらに誘いの手が伸びています。きっぱり断った放送関係者もいるのが心強い。政権のメディア戦略と対抗するには、そんな良識ある人々と市民が共に声をあげていくことです。


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