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2015年1月14日(水)

きょうの潮流

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 アジアを中心にしていまや世界各地に約1500店舗も展開するユニクロ。その名前はユニーク(独自の)、クロージング(衣類)、ウエアハウス(倉庫)を略したものだそうです▼“服でよりよい人生を誰にでもいつでも”を売りに日本のファッションブランドとして定着。柳井会長は「世界中の人々に幸せや喜びを伝え、世界を良い方向に変えていくことができる」と語ります▼しかし、そこで働く労働者は視野に入っていないのか。国内ではブラック企業といわれ、海外でも。長時間労働や低賃金は言うに及ばず、工場内の異常な高温やあふれる排水、化学物質の刺激臭…。NGO団体らが調査した中国国内のユニクロ下請け工場の実態はひどい▼危険な環境、厳しい管理と処罰。働く者の健康や権利は日々侵され、異議を申し立てることもできない―。報告書は労働条件の改善とともに、ユニクロが掲げる企業の社会責任を守れと勧告します▼低価格競争のなかで、ユニクロに限らず、海外の下請け工場は深刻です。バングラデシュでは一昨年、若い女性が多く働く縫製工場が密集したビルが倒壊し、千人以上の労働者が犠牲になりました。ビルに亀裂が入ってもお構いなしで、怖がる労働者を強制した結果でした▼豊かさの後ろにひろがる貧しさ。今回の調査に協力した国際人権NGOヒューマンライツ・ナウの伊藤和子事務局長はいいます。「労働者の人権、とくに労働法規の順守は企業の人権にかかわる義務の最も重いものである」と。


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