2015年1月12日(月)
命守り平和創る学びを
福島民教協 教職員が交流集会
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3月に東京電力福島第1原発事故から4年になる福島県の、教職員ら130人が10、11の両日、福島市に集い交流しました。集会テーマは「命を守り平和を創る学びを、子どもたちとともに」。福島県民間教育研究団体協議会(佐原成典代表)が主催しました。
同会の遠藤慎一事務局長は、震災・原発事故の直後にわきおこった社会や教育への根源的問いや変化の兆しがいま見られなくなったか、と問題提起。「目を凝らせば、真実を、被災者の視点から調べ告発しているのが見える。願いをひとつに行動しよう」とのべました。
福島市のさくら保育園調理師の相馬久美子さんは、食品をきざまずかけられる放射線測定器を園独自で備え、食品だけでなくザリガニ、昆虫、落ち葉、花なども測定し、保育内容を豊かにする努力を紹介。「それでも、サクラは咲く」と希望を語りました。
佐原氏と福島市の中学校教師の鈴木直氏は、放射線学習を報告。中学校での実践をのべ、「原発のリスクをきちんと教えよう」と提起しました。
双葉郡内の避難している小中学校で広がる「ふるさと学習」(ふるさと創造学)で、子どもたち自身が放射線をめぐるテーマを考えて設定し、探求していることが報告されました。
新潟大学の世取山洋介准教授が記念講演しました。