2015年1月11日(日)
どんと焼きに陸自車
初展示に住民不安
栃木の小学校
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栃木県野木町の小学校で10日行われた正月行事「どんと焼き」の会場に、初めて自衛隊車両が展示され、町民から危惧の声が寄せられました。
「どんと焼き」は、無病息災を願って持ち寄った正月の松飾りなどを積み上げて燃やす行事です。
展示は、「どんと焼き」を運営する住民有志でつくる「新橋学区分館」が「防災・震災で活躍する自衛隊を身近に知ってもらうために」と計画しました。
車両は、陸上自衛隊古河駐屯地(茨城県)の73式小型トラック。隣にはハンガーにかけられた子ども用の「制服」も用意され、記念写真を撮るよう隊員が勧めていました。
県内では昨年、宇都宮市内の繁華街で自衛隊員がパレードし、大規模な車両展示も行われました。
展示を見た男性(72)は「自衛隊の本質は軍隊だ。防災論議を高めるためならば、消防車の展示だけでよかったのではないか。海外で戦争する国づくりへの動きがある昨今だけに、展示には疑問が残る」と言います。