2015年1月11日(日)
いっそうの社会参加を
富山で障害者75人が成人式
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富山県障害者(児)団体連絡協議会(山崎乙吉会長)は10日、富山市内で、第35回障害者の成人を励まし祝う会を開きました。家族や友人、来賓らが、75人の新成人を祝福しました。
同会代表の平井隆氏は、障害者の成人を励まし祝う会が、1981年の国際障害者年の活動を富山県内で準備する中、重い障害をもつ新成人を祝いたいという母親たちの声をうけて、県善意銀行の協力で始まったことを報告。当時の県善意銀行理事長の中井精一氏の、(1)成人になったということは与えられた選挙権を行使すること(2)障害者をたくさんつくる戦争を許さないで、平和を守ってほしいとの言葉を紹介し、いっそうの社会参加を呼びかけました。
新成人が「二十歳の決意」を表明。小林正幸さん=高岡聴覚総合支援学校卒業=は「学校を卒業し働くようになって、働くことが、厳しく、大変だとわかった。お金をためて東京ドームで大好きな巨人軍を応援したい」とのべました。川上紫織さん=富山総合支援学校卒業=は「昨年9月に二十歳になった。障害があるため行動に制約があるが、少しずつ自信がもてるようになった。ゆっくりと社会とのつながりをもっていきたい」と話しました。
浪川元秀さんと、森田知恵さんが先輩として激励の言葉を贈り、県善意銀行の松任敏雄理事長が、富山県ゆかりの書家、大蔵(だいぞう)氏が新成人の名前とメッセージを書いた色紙を一人ひとりに手渡しました。石井隆一知事、森雅志富山市長からのお祝いの言葉を県、市職員がそれぞれ代読。日本共産党の、ひづめ弘子県議も来賓として新成人を祝いました。