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2015年1月9日(金)

労働総研春闘提言

内部留保活用で働くルール確立

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 労働運動総合研究所(労働総研)が7日に発表した春闘提言「目先の利益ばかり追求する経営を改めさせ大幅賃上げを」では、内部留保を活用すれば、働くルールを確立し、雇用条件を改善できるとしています。

 一つは、最低賃金を時給1000円へ引き上げることです。これに必要な原資は2兆9800億円です。

 もう一つは、働くルールの確立です。サービス残業(賃金不払い残業)を根絶するために、日本全体で349万人の雇用増が必要となり、必要な原資は9兆2600円だとしています。年次有給休暇の取得率が48・1%になるもとで、完全取得には、130万8000人の雇用増を必要とし、その原資は4兆2300億円。週休2日制の完全実施のために、8万5000人の雇用増が必要であり、原資は4200億円としています。

 正規雇用を望む非正規雇用労働者482万5000人を正規化するには、9兆円の原資が必要としています。

 これらの課題をすべて実行するには、25兆8600億円が必要です。

 内部留保は、2013年度の資本金各規模あわせて509兆2000億円あり、この5%強を活用すれば、実現できるとしています。また、2013年7〜9月期から2014年7〜9月期の間に増加した内部留保42兆8000億円の60・3%であり、これ以上、内部留保を増やさない経営に転換するだけで、持続的に実行することが可能だとしています。

図
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