2015年1月7日(水)
米原潜 日本寄港50回
昨年 のべ125日 新型艦目立つ
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米原子力潜水艦の日本寄港が、2014年の1年間で13隻50回、のべ125日に上ったことが、寄港地を抱える自治体の集計で分かりました。
国防費の強制削減により寄港回数が前年比で大幅に減った13年とほぼ同水準ですが、昨年寄港しなかった新型艦のバージニア級攻撃原潜が8回寄港しました。現在の主力であるロサンゼルス級から、攻撃能力のより高いバージニア級への移行を進める攻撃原潜の状況を反映しています。
米海軍ホームページの概要説明などによると、バージニア級は巡航ミサイル・トマホークの垂直発射装置(VLS)を12基装備。さらに海軍の特殊部隊シールズを収容でき、沿岸での戦闘能力を向上させています。
寄港したバージニア級はノース・カロライナとハワイ。ノース・カロライナの横須賀寄港を報じた米海軍ニュース(14年6月9日付)は、同原潜が「世界で最もステルスに優れた一つ」と伝えています(ステルスは敵のレーダー網をかいくぐる能力)。
寄港地別回数では、沖縄県の米海軍基地ホワイトビーチ(うるま市)が28回(13年比2増)、神奈川県の横須賀基地が13回(同2増)、長崎県の佐世保基地が9回(同2減)となりました。
3基地のうち、前年に続きホワイトビーチへの寄港が最多で、日本近海や西太平洋地域で活動を活発化させる中国海軍への対応があるとみられます。
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