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2015年1月4日(日)

きょうの潮流

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 再び「戦前」になるのか、新しい未来への転機になるのか。戦後70年を迎える今年は、戦争と平和をめぐる重大な岐路になりそうです▼安倍晋三首相が昨年末の記者会見で、憲法9条改悪について、「自民党の結党以来の大きな目標」と述べ、並々ならぬ意欲を示したからです▼今から60年前。自民党結党の1955年1月に定められた「党の政綱」には、確かに「現行憲法の自主的改正をはかり、また占領諸法制を再検討」すると明記しています。ただ、首相は「政綱」に掲げた、もう一つの重要な目標を隠しています。「駐留外国軍隊の撤退に備える」という部分です▼50年代の日本では、地域ぐるみの反基地運動が広がり、米占領下に置かれていた沖縄でも、「銃剣とブルドーザー」による土地取り上げに対する抵抗が始まっていました。日本の独立後も全土に米軍基地が置かれ、占領状態が継続している現状を、当時の自民党なりに憂えていたことがうかがえます▼ところが、その後の自民党はどうでしょうか。基地の存在を当然視するばかりか、沖縄県民の民意に逆らい、辺野古の新基地建設を自らの意思で強行しようとしています。「独立国家」を目指そうとしていた気概など、すっかり忘れてしまっているようです▼「日本を取り戻す」という安倍首相の言葉の中心にあるのは9条改悪です。しかし、いったいだれから何を取り戻すのか。言葉遊びで自己陶酔する首相に、世界の宝である憲法9条をもてあそぶ資格はありません。


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