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2015年1月3日(土)

新基地ノー 決意新た 沖縄

辺野古で「浜の芸能祭」

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(写真)辺野古の浜で「新基地ストップの年に」と決意を語る稲嶺進名護市長(ハンドマイクを握る人)ら=1日、沖縄県名護市(渡久地修党県議提供)

 2014年1月の名護市長選を皮切りに、9月の名護市議選、11月の県知事選、12月の衆院選と、激動の政治戦で、辺野古新基地建設反対の一点で保革の枠組みを超えて結集する「オール沖縄」の共同の候補者が完全勝利した沖縄。12月31日の大みそかから2015年の1月1日の元旦にかけて、新基地建設ストップの決意を固め合う「浜の芸能祭」(主催=ヘリ基地反対協議会)が、辺野古のテント村でにぎやかに行われました。

団結の力で

 頬を優しくなでる風、打ち寄せるさざなみの音、ゆったりとした三線(さんしん)の音色…。穏やかな晴天に恵まれた大みそか、辺野古の浜に集まった市民の顔は自然と笑顔であふれていました。

 安倍政権が新基地ノーの県民総意を無視し、強権を振りかざして新基地建設に向けた海底ボーリング(掘削)調査の暴挙に出た昨年8月。海上保安庁や警察など国家権力を総動員した政府のなりふり構わぬ弾圧にも屈せず、陸と海で非暴力によるたたかいを貫いてきた県民の現地のたたかいは、知事選で新基地反対を掲げた翁長雄志知事の誕生と、衆院選全4選挙区での「オール沖縄」の国会議員の当選など、一連の歴史的政治戦を勝ち抜く大きな原動力となりました。

 ヘリ基地反対協の安次富(あしとみ)浩共同代表は力を込めます。「沖縄県民のたたかいと全国の仲間の団結が勝ち取った勝利です。2015年はこの力をさらに大きく発展させて日米両政府を動かし、辺野古新基地を断念させ、普天間基地を閉鎖・撤去させよう」

 「芸能祭」では、参加者が三線の音色に合わせてカチャーシー(沖縄の手踊り)を踊り、たたかいの成果を喜び合いました。現地のたたかいの中で生まれた数々の歌も披露されました。

 「芸能祭」には、沖縄1区で激戦を勝ち抜いた赤嶺政賢衆院議員、県議補選で初当選した「うまんちゅの会」の具志堅徹県議、名護市議選でトップ当選を果たした仲里克次党市議が参加しました。

 一方、政府は5日にも新基地建設に向けた埋め立て工事の準備作業を再開させる動きをみせています。

初日に誓う

 1月1日の元旦。まだ薄暗い辺野古の浜では、沖縄で仕事始めを意味する「ハチウクシー(初興し)」の儀式が行われ、稲嶺進名護市長をはじめ多くの県民が初日の出に合わせて参加しました。

 米海兵隊普天間基地を抱える宜野湾市から連日、抗議・監視活動に駆け付けている女性(29)は決意を新たにしています。

 「絶対に政府の思い通りにはさせないと現地でたたかってきたことが、翁長知事の誕生など政治に反映され、形になってきた。2015年は、辺野古の海を守りたいという沖縄の民意を日米両政府に突き付け、必ず断念させたい」


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