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2015年1月1日(木)

きょうの潮流

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 暁光が闇夜を晴らしていきます。次第に赤みがかる太平洋の水平線。曙の空に、ゆっくりと昇る朝日。サンゴの海の穏やかな波間に揺れるひと筋の光。沖縄・辺野古の日の出です▼見渡せば、少し離れた浜辺で寄り添う1組のカップル。しかし、同じ光景を目にしている2人とは物々しいフェンスによって隔てられています。そこに米軍基地のキャンプ・シュワブが横たわっているからです▼ここは沖縄戦末期から強制収容所が置かれていました。辺野古の海岸から上陸した米軍は駐屯基地を設け、周辺住民をこの地域に移動。家を追われ、原野に放り出された人たちの多くは栄養失調やマラリアで亡くなりました▼収容所で生まれた平安山英盛(へんざん えいせい)さんは戦後の歩みをともにしてきました。「飢えに苦しんだ私たちは辺野古の海に命を救われた。そこにまた、戦争につながる基地をつくろうというのか。本当にワジワジー(腹が立つ)する」▼長年医師として命を守ってきた平安山さん。先の県知事選では仲井真前知事を組織ぐるみで支援する県医師連盟に反発。100人をこえる有志とともに普天間基地の廃止、新基地反対の声明を出しました。「県民の声が一つになれば、基地はなくせる」▼戦後70年。凄惨(せいさん)な地上戦や占領下の弾圧、復帰後も続く基地集中の異常。虐げられてきた島の怒りは、いまオール沖縄の大河となって―。その象徴として当選した赤嶺政賢議員も決意を新たに。「辺野古からの波を全国に送り、みんなの力で日本の夜明けを」


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