2014年12月31日(水)
2014年 職場のたたかい
団結の力で貴重な成果
|
2014年、職場のたたかいでかちとった成果を本紙の報道で振り返りました。労働者と労働組合が力を合わせ、出向・配置転換の見直しや、非正規労働者の正社員化を実現し、長時間労働是正へ向けた変化が見られました。アスベスト被害では、最高裁が国の責任を認めるなどの重要な成果をあげています。
●「長時間」を是正
牛丼チェーン「すき家」では、深夜帯に1人で営業をさせる「ワンオペ」が大きな社会問題になりました。首都圏青年ユニオンが実態を告発し、是正に向けてねばり強く運動。同社が設置した第三者委員会は7月、法令違反と認定し、解消を求めました。
●「派遣切り」勝利
マツダ防府工場(山口県)を「派遣切り」された労働者が7月、広島高裁で和解しました。資生堂・アンフィニ「非正規切り」裁判では7月、横浜地裁が原告全員のアンフィニ社員としての地位を認める一部勝利判決をだしました。
●「不当労働行為」
日本航空のパイロットと客室乗務員の解雇事件で8月、管財人が労働組合のストライキ権確立を妨害する不当労働行為を行ったと東京地裁が認定しました。
●労働災害と認定
泉南アスベスト訴訟では、10月に最高裁が国の責任を認める勝利判決を出しました。
胆管がんでは、1月に厚生労働省が北海道と愛知県で印刷会社に勤務していた男性の労災認定を指示しました。
●大阪市長を断罪
橋下徹大阪市長の指示で行われた職員への思想調査について、中央労働委員会が6月、不当労働行為とした大阪府労働委員会の決定を支持。市役所内の労働組合事務所の退去命令について9月、大阪地裁が不当労働行為と認定しました。
●ブラックバイト
日本共産党は6月、政策提言「ブラックバイトから学生生活を守ろう」を発表。「ブラック企業規制法案」が各地、各分野で反響を呼びました。この問題で文部科学省は11月、各都道府県労働局で相談を受け付けるとする文書を、大学や教育委員会などに通知しました。