2014年12月26日(金)
首相、改憲に執念示す
国会の発議、国民投票に言及
安倍晋三首相は24日夜、第3次安倍内閣発足を受け首相官邸で記者会見し、憲法改悪について「自民党の結党以来の目標」「歴史的なチャレンジ(挑戦)だ」と執念をみせ、衆参両院で改憲勢力が3分の2を確保することと、改憲発議後の国民投票での過半数支持獲得に向けて国民の理解を深める努力を進めると述べました。
首相はまた、集団的自衛権行使を容認する「閣議決定」の関連法案を来年の通常国会で成立をはかる考えを示しました。格差拡大と景気悪化をもたらした経済政策「アベノミクス」を「さらに進化させていきたい」とも述べ、大企業の利益を追求する規制緩和を農業、医療、労働各分野で断行する関連法案の提出も明言しました。
社会保障改革や外交・安全保障立て直しにふれて、「私は全身全霊を傾けて戦後以来の大改革を進めている。賛否が大きく分かれ、激しい抵抗もある」と言及。自らの暴走政治に国民の厳しい反対世論があるとの認識を示す一方で、「今回の総選挙で引き続きこの道を真っすぐに進んでいけと国民から力強く背中を押していただいた」と自賛し、総選挙での与党獲得議席で“白紙委任”されたとの立場を強調しました。