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2014年12月22日(月)

核兵器禁止条約求める声強まる

国連総会決議や国際会議

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 第69回国連総会は今月初め、非同盟諸国などが提案した核兵器禁止条約の交渉開始を求める決議を圧倒的な賛成多数で採択しました。9月26日には、初めての「核兵器全面廃絶国際デー」の記念式典が国連本部で開催。「核兵器の人道的影響に関する国際会議」は昨年のノルウェーに続き、メキシコとオーストリアで開かれ、核兵器禁止条約の国際交渉の速やかな開始を求める声が世界の主流であることを改めて示しました。


日本は棄権

 国連総会は12月2日、軍縮・国際安全保障問題を扱う第1委員会に付託された63本の決議を採択しました。このうち32本は無投票で採択され、残りが採決に付されました。核軍縮関連は21本で、そのうち主な決議の採決状況は別表の通りです。

 非同盟諸国を中心に提出された「国際司法裁判所の勧告的意見の後追い」「核兵器使用禁止条約」「2013年国連総会核軍縮ハイレベル会合の後追い」の決議はいずれも、核兵器禁止条約の国際交渉開始を求めています。

 これらの決議に、核保有国の米英仏ロはそろって反対ないし棄権しました。

 一方日本は、核兵器禁止条約の交渉開始を求める内容の決議に、昨年に続いて棄権。今年も提出した「核兵器の全面廃絶に向けた共同行動」決議は賛成多数で採択されましたが、同決議は核兵器禁止条約の交渉開始を求めていません。

 昨年の国連総会で非同盟諸国が提案して採択された決議に盛り込まれた「核兵器全面廃絶国際デー」の記念行事が今年初めて各地で行われました。

 国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長は同デーについてのメッセージ(9月25日)で核兵器を包括的に禁止する国際条約の交渉を始めるよう世界各国に呼び掛けました。

 国連本部での式典では、非同盟諸国を代表して発言したイランのザリフ外相が「核兵器の使用は国連憲章違反であり、人類に対する犯罪だ」と指摘。「包括的な核兵器禁止条約の交渉の即時開始」を訴えました。

 「核兵器の人道上の影響に関する国際会議」は2月にメキシコ、12月にオーストリアで開かれました。いずれの会議も議長総括で、核兵器禁止の実現が重要であることを強調しています。

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