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2014年12月21日(日)

きょうの潮流

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 「キューバとの間で新たな始まりを追求する」。これはオバマ氏が米大統領が就任した年、2009年4月に表明した内容です。場所はカリブ海の島国、トリニダード・トバゴ。米州首脳会議の開会あいさつのなかでした。「これまでの不信の数十年を克服するには長い旅路を経なければならない」と慎重姿勢もみせていました▼それから、5年8カ月。オバマ氏が国交正常化交渉を始めると発表。キューバのラウル・カストロ国家評議会議長も、国民向け演説で「米国と外交関係の再構築に合意した」と表明したのです▼米国の対キューバ国交断絶(1961年)、対キューバ経済封鎖(62年)はいずれも59年のキューバ革命を受けてのものでした。しかし、体制の違いを理由とした敵視政策は、主権平等などを定めた国連憲章や国際法に違反します▼国連総会では92年以来毎年、対キューバ経済封鎖の解除を求める決議が圧倒的多数の賛成で採択されています。オバマ氏は19日の会見で、経済封鎖政策について「失敗だった」と表明しました▼亡命キューバ人やその子孫が多い米フロリダ州でも今、変化があります。フロリダ国際大の調査では、キューバ系米国人のなかで両国の国交正常化支持は68%にものぼっています▼来年4月には米・キューバの首脳会談が開かれることもとりざたされています。その舞台はパナマでの米州首脳会議。米国が対キューバ敵視政策に終止符を打ち、経済封鎖解除に踏み切るなら歴史的転換となります。


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