2014年12月19日(金)
日本共産党国会議員団総会
志位委員長のあいさつ
18日に開かれた日本共産党国会議員団総会で志位和夫委員長が行ったあいさつは次の通りです。
画期的躍進――国民にたいする責任は一段と重くなった
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みなさん。総選挙でのご奮闘、本当にお疲れさまでした。
総選挙で、日本共産党は、比例代表で606万票を獲得し、沖縄1区で赤嶺政賢さんの勝利をかちとり(大きな拍手)、21議席に躍進しました。まず、画期的な躍進を、みんなで喜びあいたいと思います。(大きな拍手)
そして、私たちを国会に送り出してくれた全国の有権者のみなさん、支持者、後援会、党員のみなさんに、心からの感謝を、両院議員団総会として送りたいと思います。(大きな拍手)
私は、この躍進によって、「国民にたいする責任が一段と重くなった」と実感しています。
国民のみなさんから、「共産党をのばしてよかった」、「もっとのばしたい」といっていただけるような奮闘を、新しい衆参32人の国会議員団で力をあわせておこなう決意を、まず固めようではありませんか。(大きな拍手)
私は三つの力を思い切って強めようといいたいと思います。
論戦力――安倍政権の急所をつく大論陣を張ろう
一つは、論戦力です。
安倍政権の暴走ストップの大論戦を、あらゆる分野で、大いに取り組んでいきたいと思います。
今日の報道で、自民党の高村副総裁が「安倍政権に唯一、ファイティングポーズをとった共産党だけが伸びた」と語ったと伝えられました(笑い)。相手も日本共産党だけが正面からの論敵だと認識しているわけです。日本共産党として、どの分野でも安倍政権の暴走の急所を突く、大論陣を張っていこうではありませんか。(大きな拍手)
提案力――建設的、説得的な提案で政治を動かそう
二つ目は、提案力です。
日本共産党が、参院に続いて、衆院でも議案提案権を獲得した。その意義はきわめて大きいと思います。
議案提案権を活用した取り組みは、すでに参院で第一歩が始まり、ブラック企業規制法案などで成果をあげつつありますが、今度は衆院でもこの仕事ができるようになりました。
国民から与えられた衆参両院での議案提案権という、この大事な権利をフルに活用して、国民の願いをどしどし法案の形にして国会に提起し、現実政治を動かしていきたいと思います。
さらに、法案という形でなくても、それぞれが所属する委員会での質問や論戦をつうじて、安倍政権への最も厳しい対決者であるとともに、国民の願いを実現する説得的、建設的な提案をおこなっていくということを心がけて、国会にのぞみたいと思います。
選挙のあとにも実感したことですが、わが党の政策提起は相手も否定できない道理を持っていることを感じます。そして、躍進によって、わが党の政策提起の説得性が強まっているということを感じます。
15日夜、総選挙結果を受けて、NHKで討論会をやりました。そこで、今後の日本経済をどうするのかについて、私は「経済の好循環を実現するカギは、大企業の内部留保にある。内部留保が暮らしに回るようにするために、政治の責任で暮らしを守るルールをつくる必要がある」という提起をしました。そうしましたら、司会者が、共産党からそういう提起があったけども、内部留保の活用は共産党だけでなく他からも同じような声があがっているがどうかと、自民党にただしまして、自民党の谷垣幹事長が「志位さんと手法は違うかもしれないが、内部留保の活用という発想は共通するところもある」といったのは、たいへんに印象的でした。
私たちの一つ一つの提案力が、今後試されてくると思います。相手も否定できないような、建設的で説得的な提案をどしどしおこなって、現実の政治を動かす。ここでも新しい挑戦をしていこうではないかと訴えたいと思います。(大きな拍手)
国民共同を発展させる力――国民との共同で安倍政権を包囲しよう
三つ目は、国民との共同を発展させる力です。
一部メディアは、今回の結果を「与党圧勝」と報じています。しかし、自民党は議席を減らしたではありませんか。比例代表での得票は33%にすぎないではありませんか。この結果を「圧勝」ということはできません。
どうやって安倍政権の暴走を止め、政治を変えていくか。その最大のカギがどこにあるかといえば、私は、国民との共同にあると思います。
安倍政権がすすめようとしている暴走のどれをとっても、消費税10%、「アベノミクス」、集団的自衛権、原発再稼働、沖縄新基地、そのすべてが国民の5〜6割、あるいは沖縄が「島ぐるみ」で反対しているものをごり押ししようとしているわけですから、かりに強行しようとすれば、国民のなかで大きなたたかいが起こらざるをえないし、現に起こっています。
ですから、躍進した日本共産党議員団が、あらゆる分野で国民のたたかいとの共同を発展させ、国民との共同で安倍政権をおいつめ、包囲し、打倒に追い込んでいく、そういう構えで頑張っていきたいと思います。(大きな拍手)
32人のベストチーム――日本共産党のさらなる躍進の時代を開こう
国民にたいする責任ということを強調しました。論戦力、提案力、国民との共同を広める力という、三つの力を大いに発展させようということを話しましたが、私は、衆参の32人の躍進した議員団は、そういう国民にたいする責任を立派に果たせる、資質と能力をもったベストチームだと確信しております。(「よし」の声、拍手)
このベストチームの力をぜひ発揮して、新しい国会で「日本共産党国会議員団ここにあり」の大奮闘をしようではありませんか。大いに力をあわせて、日本共産党のさらなる躍進の時代を開こうではありませんか。(大きな拍手)