2014年12月15日(月)
総選挙開票
志位委員長が会見
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日本共産党の志位和夫委員長は14日午後11時すぎに党本部で記者会見し、次のように述べました。
これまでに比例代表で16人、小選挙区で1人の当選確実が出ています。党の躍進が勝ち取れたと考えますが、支持していただいた国民のみなさん、そして支持してくださった支持者、後援会員、党員のみなさんに心からお礼を申しあげたいと思います。
全体の選挙を振り返ってみて、安倍首相は「この道しかない」ということを断定的に言ったわけですが、「この道は危ない」という気持ちが国民のなかに広がったと思います。そのときに、日本共産党は今度の選挙で安倍政権の暴走と正面から対決するという姿勢を貫いたことが評価をいただけたというふうに考えております。
同時に私たちは対決とともに、経済でも外交でも、国民の立場に立った抜本的対案を提起してたたかいました。これも評価をいただけたのではないかというふうに考えています。
新しい国会ではぜひ、私たちの掲げた公約実現のために力を尽くしていきたいと思います。
国会のなかでも、力を得た議員団が衆参力をあわせて大いに働きたいと思いますが、国民のみなさんとのさまざまな課題での「一点共闘」と私たちは呼んでいますが、一致点にもとづく共同をあらゆる分野で発展させることも力を尽くしたいと考えています。
もう一点、今度の選挙の結果で私たち大変喜んでおりますのは、沖縄の結果です。
沖縄ではご承知のように、県知事選挙を共同してたたかったすべての政党・会派が保守革新の垣根を越えて今度の総選挙をたたかいました。1区、2区、3区、4区とすべてで共闘体制がつくられて、新基地建設反対の一点、「建白書」実現の一点で協力してたたかおうというたたかいをやりました。その結果、すべての小選挙区で勝利を得ることができました。公約を裏切り、県民を裏切った自民党候補に全部の選挙区で退場の審判をくだすことができた。これは非常に大きな画期的な成果だと思います。
そのなかで1区では、赤嶺政賢さん、共産党の公認ですが、小選挙区で18年ぶりに議席を得ることができましたが、これも大変うれしいことですが、この議席は一人、わが党だけのものではなくて、まさに「オール沖縄」で一緒にたたかってくださった共同の力のたまものであって、1区の勝利のために、尽力してくださった翁長雄志新知事、那覇市の城間幹子新市長、あるいは経済界の方々、あるいは、新基地建設反対を貫いて自民党を除名されて頑張っている新風会のみなさん、さまざまな方々の協力があって、はじめて勝ち取られた勝利ですので「オール沖縄」の勝利であるということで、大変喜んでいます。
この「オール沖縄」の結果は、さきほどニュースで安倍首相は、こういう結果が出たにもかかわらず、辺野古の基地は予定どおり進めるんだと言っておりますが、県知事選挙に続いて、国政選挙でも、はっきりと新基地建設ストップの審判がくだったわけですから、これは民主主義の国だったら、その民意をきちんとうけとめて、新基地建設は中止すべきだと、普天間基地は閉鎖撤去すべき対応を強く求めていきたいと思っています。
これは沖縄の勝利は、非常に沖縄にとっても、日本の政治にとっても非常に大変大きな意味をもつ、画期的な勝利だと考えております。