2014年12月13日(土)
選挙報道への自民党の介入
みのもんたさんが批判
「政府筋からのクレームおかしい」
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政権与党の自民党が在京キー局の選挙報道に注文を付けた問題で、みのもんたさん(タレント、司会者)が「各社それぞれのポリシーで報道するのは当然。なぜ政権党がいちいちクレームを付けるのか」と、ズバッと切り込みました。
10日夜、東京都内で開かれた自著『敗者の報道』(TAC出版)の刊行記者会見で語りました。同著は、次男の不祥事を機に報道・情報番組のキャスターを降板した経過から、沖縄の基地問題や原発事故の原因究明にこだわり続けていることを紹介。また「憲法9条を守れ」の思いなど、自身の「報道の原点」をつづっています。
会見では、「疑問に思ったことはどんどん聞く報道番組をやりたい」とキャスター復帰に意欲を見せました。また、いまの報道番組に「品があり過ぎる」と苦言を呈する一方、「政府筋から『こういう放送はしないでくれ』とクレームを付けるのはおかしい」と語気を強めました。
14日投票の総選挙にも触れ、アベノミクスや秘密保護法、原発などの争点が「大河のように横たわっている」と指摘。なかでも、「信じられないこと」だと強調したのが、政治とカネの問題でした。
「いつの間にか使ってはいけないことに政党助成金を使っている」と、一連の政治資金がらみの事件を批判。「総選挙は国民がじかに国会議員を選ぶ。いい政治をしてくれる人を選んでくださいよ」と呼び掛けました。
みのさんは1979年に文化放送退社後フリーアナウンサーに転身。昨年まで「朝ズバッ!」「サタデーずばッと」(ともにTBS系)でキャスターを務めました。