2014年12月10日(水)
埋め立て承認「誤ってない」
仲井真氏が強弁
沖縄県知事退任会見
沖縄県の仲井真弘多(なかいま・ひろかず)知事は任期満了の9日、退任の記者会見を開き、米海兵隊普天間基地(同県宜野湾市)の「移設先」とされる名護市辺野古の米軍新基地建設のための埋め立て承認について「誤っていない」などと強弁し、最後まで新基地反対の県民総意に耳を傾けることなく県庁を去りました。
この日は、午前8時半から多くの県民が県庁に詰め掛け、「知事の承認は許さない」「民意を尊重せよ」との唱和が響き渡りました。
会見で仲井真氏は、11月16日の県知事選で新基地反対を掲げた翁長雄志(おなが・たけし)氏に10万票の大差で敗れた民意の受け止めについて問われると、「残念としかいいようがない」「選挙の専門家の判断にお任せする」などと、人ごとのような無責任な態度に終始しました。
仲井真氏は、2006年11月に初当選。辺野古の新基地建設について当初は「条件付き容認」でしたが、2期目は民意に押されて普天間基地の「県外移設」を公約に掲げました。
しかし昨年末、公約を反故(ほご)にして辺野古埋め立てを承認。「県民の誇りと尊厳を傷つけた」と、激しい怒りを買いました。