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2014年12月4日(木)

きょうの潮流

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 最近は聞きませんが以前はずいぶん耳にしたような。「わたし的には」「気持ち的には」という言い方です。断定をさける「ぼかし言葉」として若者に多用され、2000年流行語大賞のトップテンにも入りました▼さて今年の流行語大賞。年間大賞に選ばれたのは「集団的自衛権」「ダメよ〜ダメダメ」の二つでした。安倍政権がごり押し行使容認を閣議決定した集団的自衛権。ダメよ〜は、お笑いコンビ日本エレキテル連合がはやらせました▼選考委員のやくみつるさんは「審査は中立な立場で行ったが、二つの言葉が並ぶと一定の意味をなす」。2語の意味深な同時受賞に読者からも共感の声がとどいています▼言葉の解説もおもしろい。集団的自衛権について。“この言葉は「しっかり、丁寧に説明」という表現とセットで使われた。しかし、いくらアベさんに説明されても、はっきりしない。「集団」と「自衛権」をつなぐ「的」が煙に巻くような機能を果たしている”▼いまの憲法では「違憲」とされてきたものが、いきなり解釈を変えられて可能となる。これは大事件だ、とも。日本をアメリカと肩を並べて戦争できる国にしたい。あいまいな言葉の裏に権力者の恐ろしい野望が隠されています▼さまざまな言葉が飛び交う選挙。ときに、ごまかし、ぼやかし、飾り立てる―。しかし「言葉は心の使い」といわれます。心に思っていることは自然と言葉に表れるもの。それを見極め、みずからの願いを安心して託せる人と党を選びたい。


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