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2014年12月2日(火)

きょうの潮流

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 最後に姿を見たのは那覇のセルラースタジアムでした。沖縄知事選に立った翁長氏の集会。歓声を浴びた菅原文太さんは痛烈に批判しました。「(仲井真知事は)最も危険な政権と手を結んだ。沖縄の人々を裏切り、公約を反故(ほご)にして辺野古を売り渡した」▼1カ月後に、まさか訃報を聞くことになるとは。高倉健さんに続き、時代を映してきた俳優が世を去り、寂しさがいっそう募ります。2人はデビューも同時期。ヤクザ映画で注目され、文太さんは「トラック野郎」で人気を博しました▼ギラギラした迫力と、みなぎるエネルギー。いぶし銀のような渋さと人間味あふれる温かさ…。どんな役柄になっても、圧倒的な存在感を示し続けました▼時代が求めるものに敏感でした。銀幕やドラマの世界だけでなく、現実の社会や政治についても積極的に発言し、行動。山梨に移住して農業を営みながら、「いのちの大切さ」を呼びかけました▼本紙にもたびたび登場。消費税の増税や秘密保護法に反対する談話を寄せてくれました。「憲法には主権在民と書いているのに、これでは国民に主権なし、ということでしょう」。共産党とも一致する問題で力を合わせたい、と▼7年前にがんを発症してから「学びの時間」をもちました。妻の文子さんは、二つの小さな種をまいて去ったといいます。無農薬の有機農業を広めたこと。もう一粒は、日本が再び戦争をしないという願いが立ち枯れ、荒野に戻ってしまわないよう、ともに声を上げることでした。


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