2014年11月28日(金)
きょうの潮流
やっぱり予想通りでした。不透明な政治資金の収支が問題になっている小渕優子前経済産業相の「観劇会」。2013年開催分も関係団体の政治資金収支報告書に記載された額は、収入より支出が約787万円多いことが、群馬県選挙管理委員会が26日に公表した同年分の収支報告書で明らかに▼当然のことですが、待ち構えていた新聞やテレビは、いっせいに大きく報じました。政治資金収支報告書の公開日は、各地の選挙管理委員会、総務省のそれぞれで事前に公開日がわかります▼つまり、小渕氏も13年分の疑惑が露見することはわかっていたはずです。ところが当の本人は、そんなことにはお構いなく、早々と総選挙への立候補を表明。自民党は、あきれるほど無反省な小渕氏を公認しました▼最近、話す機会のあった自民党国会議員のベテラン秘書は自嘲気味にいいました。「議席で圧倒しているからと、傲慢(ごうまん)な議員が増えている。『なにが悪い』という感覚だ。野党に転落した反省を忘れたのか」▼国民をばかにしないでもらいたい。日本共産党本部には、小渕氏の選挙区である群馬5区の有権者から怒りの声が相次いでいます。小渕後援会の会員だという女性は、「頭に来た。今度は共産党と書きたい」▼小渕氏はじめ一連の「政治とカネ」疑惑の元手は、企業・団体献金と政党助成金です。総選挙で、その禁止・廃止を正面から掲げている政党は日本共産党だけ。この事実も大いに訴え広げ「共産党と書きたい」人を増やしたい。