2014年11月24日(月)
被害者望む解決は?
「慰安婦」問題でシンポ
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日本軍「慰安婦」問題の解決について考えるシンポジウムが23日、東京都内で開かれ、会場いっぱいの100人余が参加しました。運動団体のネットワーク「日本軍『慰安婦』問題解決全国行動」が主催しました。
「法的解決とは何か」をテーマにしたシンポでは3人が登壇。「全国行動」共同代表の梁澄子さんが、6月の「アジア連帯会議」で採択した「日本政府への提言」を紹介。「日本政府の口から具体的な事実が語られることを被害者は求めている」と話しました。
韓国の慶北大学法学専門大学院教授の金昌禄さんは、「法的責任の前に、日本政府は『河野談話』『村山談話』の段階への“復帰”が必要だ」と指摘しました。
中国人「慰安婦」訴訟弁護団の川上詩朗弁護士は、イタリアでのナチスの住民虐殺事件について、ドイツがどう向き合ったかについて触れ、「ドイツでは事実を正面から認め、責任者を処罰し、歴史わい曲の動きに機敏に対応している。そこに被害者の願いがある」と述べました。
「政府の関与」などをめぐって参加者も交え、討議しました。
「慰安婦」問題と安倍政権と題して大学講師の能川元一さんが講演しました。
シンポは24日、大阪市のクレオ大阪(午後2時)でも開かれます。